看護部長あいさつ
私たちが看護をする上で大切にしているのは「安心・安全」です。安心は、患者さんに信頼していただくことで、はじめて実現します。身体機能が落ちているときに「歩いてみましょう」と言っても、看護師との信頼関係がなければ体を預けていただけません。だからこそ普段のケアを大切に、患者さんが清潔に心地良く過ごせるよう心を配っています。できるだけお風呂に入っていただくように努力しているのもその一つ。患者さんにとって入浴は、気持ちが切り替わり、体を動かす意欲が湧いてくるきっかけにもなるからです。
また、安全のための取り組みとして、ベッドサイドの環境整備を実践しています。麻痺などのある患者さんでも安全に動けるようになることと、転倒などを防止する意味があります。しっかりと安全を確保することで、安心して入院生活を送っていただきたいと考えています。
患者さんからは「アットホームな雰囲気で良かった」と言っていただくことが多い当院。これからも患者さんに寄り添う温かな看護を提供してまいります。
看護部の取り組み
看護部では病院の理念でもある「全人的医療」を目標に掲げ、患者さんに寄り添うケアを提供しています。病棟ケアでは患者さんの在宅復帰を支え、なるべく希望に添った形で退院・転院できるように、ご本人やご家族との話し合いを重ねています。急性期治療開始より、予後の改善をめざしてリハビリテーションをスタートします。医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、医療ソーシャルワーカーがチームを組み、定期的に病棟を回診することで情報を共有し、それぞれの専門性を生かしたサポートを行っています。早期離床のためには、高齢の患者さんは、なるべく早くADL拡大を目指して動き始めることが重要です。寝ている状態が長くなると身体機能が落ちてしまい、回復に時間がかかるため、早めのケアと十分なカンファレンスで早期退院につなげています。
看護部 理念
当院の理念である、全人的医療に基づき患者さんの立場に立った、
公平でゆきとどいた看護を提供します。
看護部 基本方針
- 患者さんや家族が安心した療養生活を過ごせるよう、科学的知識と技術で心の通った看護を提供します
- 清潔で明るく安全な環境を整えます
- 医療従事者間のより良いチームワークで、質の高い看護が提供できるよう看護・介護職員の自己研鑽に努めます
看護部 目標
- 安全を重視し、配慮ある対応ができる看護を提供する
- 知識・技術を養い、安心や信頼の得られる看護師を育成する
- 治療・療養状況に応じ、工夫された質の高い看護ケアに努める
- 専門知識、高度な医療に対応可能な看護師の教育と自己研鑽に努める
令和6年度 看護部 目標
- DPC導入に伴うベッドコントロールの充実と時間外短縮
- 「5S」を基本とした環境調整と看護の質向上
- 能力開発への教育投資、自己研鑽による還元する意識と拡充
- 人材育成の充実とチーム医療を担う人材確保
- 看護外来の設置と運用開始
- 病院経営への参画
(DPC導入・クリニカルパス運用・記念病院開院・BCP策定)